ボランティアとは・・・
◆まずはじめに・・・
平成7年に「阪神淡路大震災」が起こり、近年では類を見ない大災害となり、様々な援助活動が行われました。今までボランティア活動とはまったく縁のなかった若者が中心となり、自発的に阪神地区に集まり、ボランティア活動が行われました。
知識や技術のない若者の、「なにかしなければ・・・」と思う気持ちがボランティア活動に繋がったといえます。このようなことから、この年のこと『ボランティア元年』と呼んでいます。
◆ボランティアってなに?
「ボランティアと聞くとどんなことを思いだされますか?」
など、このように「特別な活動」と思っていませんか?
ボランティア活動は、以前、『ボランティア=奉仕』と考えられており、恵まれない気の毒な人のために行う奉仕・慈善活動という認識で「〜してあげる」という奉仕感・使命感が強かったのではないでしょうか。
現在のボランティア活動とは、子供も高齢者も障害者が、ともに生き、ともに学び、ともに育ち、ともに暮らしていくために「何かをやりたい!」と思うことを主体的に行う活動になり、「自分のできることをして自分自身を向上させる」という考え方に変化してきました。
人がだれでももっているやさしさや思いやりを、周囲の人や生物、自然や環境のために役立つことをすれば、自分自身のことになるのではないでしょうか。
何ごとも、行動を実行する「はじめの一歩」が大切です。
◆ボランティアの語源
○ラテン語・・・・「自由意志」
○フランス語・・・「喜びの精神」
○英語・・・・動詞「自発的に申し出る」
◆ボランティアの4原則(ボランティアの主な性格)
ボランティアは個人の自発的な自由な意思によって行われる活動であって、人からの命令や強要されて行うものではありませんし、仕事でも、義務でもありません。自分がボランティア活動を「やろう!」「やりたい!」と思う気持ちが一番大事なことです。
また、他の人から頼まれて仕方なく始めることもあると思います。なんとなく続けていくうちに興味が出てきて続けているなら、それも「続けること」を自分で選んだということです。
自分が感心を持った社会的な事柄への関心や趣味を通じて始まったボランティア活動が継続的に行われたり、大きな活動となることにより、なんらかの形で社会へ影響を与えるということです。また、その活動を通じて同じ活動を行うボランティアさんや相手の方とかかわりができ、新たな人間関係が育まれるということです。
ボランティア活動は金銭や物品などの見返りを求めない活動であり、ボランティア活動の報酬は相手と自分の心が満ちることと、いろいろな人とかかわることによって得られる人間関係です。
ただし、活動によって経費のいる活動なども非営利性を持たせておこなっている活動もあります。
行政の活動は、法律や条例、予算に基づいて行われるのに対し、ボランティアは地域に暮らす住民が独自の考えによって先駆的な、創造性豊かな活動ができるということです。
◆ボランティアで大切なことは?
人間関係を大切にする。
ボランティア活動は、健常者から障害者へ、恵まれている者から恵まれない者へということではなく、地域住民による相互の活動であり、地域住民がお互い対等で平等な立場で協力し合える関係が大切です。また、相手の気持ちを考えて行動しましょう。
責任と継続性をもって活動する。
ボランティア活動は自発的な活動であり、自らの判断や考えで行う必要があります。ボランティア活動をはじめることは自由ですが、特に活動の相手がいる場合、ボランティア活動だからといって自由に活動をやめられません。長く続けられるよう継続性と責任を持って活動しましょう。