地域で安心して暮らせるまちを目指して

  いつまでも住みなれた地域で、かつ自宅で暮らし続けたいという思いは、誰もが共通して持っています。しかし加齢や障がい等の理由によりハンディを抱えたときでも安心して暮らすことができるためには、 さまざまな支援サービスが必要となってきます。
 また、日頃から地域の中で障がい者や要福祉高齢者、子ども等に関する状況把握とそれを見守り支援するネットワークづくりも重要な事業です。
 災害時に備えて福祉援助活動と災害ボランティアセンターの体制整備について研究協議をすると同時に、地域住民に対して様々な機会を捉え防災に関する意識啓発をおこなうことが求められています。

■高齢者の見守り活動
 各地区において認知症や虚弱などにより、近隣住民との関係が希薄となっている高齢者をフォーマルだけではなく、インフォーマルな活動へとつなげていくため、民生委員児童委員や地域ボランティアと連携し、 毎月2回定期的に見守りを行います。

■災害ボランティアセンターの準備
 災害が発生し、被災者の救援等のためボランティアによる支援が必要とされる場合には、「災害ボランティアセンター」を設置し、被災者の困りごとの把握やボランティアの派遣調整、ボランティアの支援などが 行えるよう行政と協議しながら準備をすすめています。
 また、災害ボランティアセンターの担い手として、また、日常的な啓発をするボランティアとして『災害ボランティアコーディネーター』の養成を行っています。

■在宅福祉機器の貸出
 制度では利用できなき高齢者又は身体障がい者、一時的にケガ等で必要な方に、福祉機器(車イス・ギャッジベッド等)の貸出しを実施します。(有料です。但し短期間は無料です。)
ベッド 車イス

■高齢者向け広報の発行
 ボランティアグループと民生委員児童委員の協力を得て、町内の希望される高齢者を対象に、情報提供を目的に季刊誌「あくしゅ」を配布しています。この配布時に安否確認と見守り活動をおこなっています。

■寝たきり者等の寝具消毒サービス
 町内の重度の寝たきり者等に対して、年1回、布団及び毛布を洗濯・消毒をすることで利用者の環境改善と介護者の負担軽減を目的としたサービスを実施します。
(メニューに応じて、利用者は1,250円~2,300円負担が必要です)

■見守り・緊急時対応システム
 在宅の一人暮らし等で見守りを要する高齢者に、日々の安否や緊急時に迅速で適切な対応を可能とするシステムの整備・運用を行っています。
 具体的には、高齢者の方が緊急時に機器のボタンを押すと、オペレーターに通知され、あらかじめ登録されている連絡先へお知らせします。

■心身障がい者等の支援事業
 在宅の心身障害者を対象とした各種支援事業を実施しています。
● 知的障害者の生きがいと社会参加促進を目的とした「紀南地域生活交流会」の開催
● 在宅の知的障害者の自立支援を目的とする「フレンドの会」の開催
● 在宅の視覚障害者の社会参加を目的とした「声の広報」等の朗読テープの配布
● 視覚障害者に関する啓発活動と支援ボランティア養成のための点字教室の開催
● 聴覚障害者に関する啓発活動と支援ボランティア養成のための手話教室の開催
● 在宅の障害者のパソコン技術取得支援のため「障害者ITサポート事業」の実施
● 在宅の知的障害者及び精神障害者とボランティア等による「手作り交流会」の開催など
家族

■福祉車両の貸出
 要介護老人及び身体障がい者やケガ人等の通院送迎の支援と介護者の介護負担の軽減を図ることを目的として、車イス機能又はストレッチャーベッド機能を持つ福祉車両を貸出します。
● 利 用 料・・・実費(ガソリン代等)
● 運行範囲・・・新宮市から尾鷲市まで
● 備   考・・・事前に予約が必要です

ストレッチャー車輌 ストレッチャー